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家庭向け:身近な電気の話題注意喚起:詐欺・悪質商法対策

“分電盤詐欺”についての雑感

家庭向け:身近な電気の話題

何が問題なのか?

前回の記事で、分電盤詐欺について、その種類、手口等を包括的にまとめました。その時にはあえて主観的な感想や意見は入れないようにしました。今回はこの一連の出来事について、個人的な感想を語っていきたいと思います。

まず、今回のニュースになっている事件は、ひとことでいえば「論外」です。実際に作業をしていない以上、何かを語るまでもない、ただの詐欺です。

しかし問題なのは、分電盤の取替作業自体はきちんと施工されているケースです。実際のところ、これらの工事に相場というものがあるのかないのか、結構曖昧なところです。工事費が高額であったかどうかは、長年にわたって施工実績のある業者に見てもらうのが一番いいのでしょうが、電気工事会社としても、他社が施工した物件にあとから口をはさみたくないのが本音です。またこういったケースで個人的に参考にならないなと感じるのが、「知り合いの人に聞いたら、『その工事だとだいたい○○円だよ』と言われた」みたいなケースです。その知り合いの人は、個別様々な要因に左右されるこういった工事について、ちゃんと見積もっているのでしょうか。疑問です。まあ、各地の消費生活センター等から注意喚起がされている実情をみると、やはり不当な金額での施工というのはままあることなのだろうと思います。ただ、「これが正当な対価です」と主張されたら、それ以上つっこみようが無いのも確かです。どんな作業にどのくらいの対価をつけるかは各営利企業に権利があります。それはだいたいどの業界でも同じです。

怪しいところはどこか

こういったことをする業者というのは、施工金額の請求以前の問題で、不審な部分が多いです。契約中の電力会社を名乗る業者とか、「古いから交換しないとダメだ」といったり、火災になるからと言ったり、不安をあおるようなことを言ったりしますが、私からするとそんなことを言われたら「なんじゃこいつ」と思うでしょうが、高齢者だとなかなかどうして結構信用してしまうケースも多いようです。私も身内が何回か「ちょっとその作業に対しては高すぎないか?」と思うような金額を払っているところを見聞きしました。うん十万という金額はけっこう絶妙なところをついてきている気がします。一昔ふた昔前は、対面販売が当たり前に行われていたのか、わりとこういったところの危機管理能力は高齢者は低いように思われます。これは思うに、その時代の文化的な背景が原因であって、高齢者の判断能力が鈍っているとかそういう話でもないようなきがします。

それはそれとして、電気工事店の立場から言えば、あまりにも古い分電盤は確かに変えた方がいいです。が、どのくらいのものが「あまりにも古い」と言えるのかは、一般の方には判断できないと思います。それよりも、分電盤の古さではなく、環境の方がよほど問題です。例えば、接続ねじのゆるみによる過熱での事故は、分電盤の古さには関係ありません。施工時にしっかり締めていれば、ネジはまず緩みません。時間が経つとがっちり固まって、外すときに大変なこともよくあります。埃の蓄積によるトラッキングも、古さではなく埃が多いという環境が良くないです。埃が多くて心配なら一度ブレーカーを落として掃除すればよいです。ただしこれは業者に任せた方がよいです。動物の侵入による短絡も、原因は動物であり、分電盤の古さではありません。

どんな訪問販売であっても、契約を急がせるようなことを言う営業は「ノー」で対応するのが良いと思います。とにかくその場で契約しないこと、帰ってくれない時は知り合いもしくは警察を頼った方が良いです。

悪質な業者はいなくなって欲しい

それらを踏まえて、じゃあ私たち専門業者はどうするかという話ですが、弊社では、営業をして工事するということはないのですが、こちらから提案をして実際に施工させていただくということはたまにあります。ただしこれはある程度信頼関係が構築できているからできることです。また、これはお客様への請求がある作業ではないのですが、電力会社からの委託工事でお客様宅に訪問させていただく場合もあります。やはり、詐欺の類ではないということをしっかり説明した上で、こちらからも悪質な商法について、特に高齢のお客様等には注意喚起をし、場合によっては怪しいと思ったら一旦断っていただくといったことなども説明していく必要があると感じています。

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